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2個目のブログ。

桐谷ヨウのセカンドブログ。お気に入りのモノを紹介したりします。

SONY MDR-EX800ST “ずっと使い続けられる至高の高級イヤホン”

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先日、購入した高級イヤホンのレビュー。実売2万前後。イヤホンには興味がなくて数千円のモノをずっと買ってる感じの人ほどオススメです。

SONY MDR-EX800STは面白く、基本的に一般コンシューマー向けのプロダクトではないのです。*1 よって、値段の割に真っ白の簡素な箱に入っているし、他のソニーのイヤホンとは違い付属品も最小限。業務用!という趣。


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SONYでもっとも有名なヘッドホン、MDR-CD900STというのがある。四半世紀前の登場以来、事実上、レコーディング・スタジオのデファクト・スタンダードとして使用され続けている銘器。エンジニアが使用するモデルで、いわゆるモニター系のサウンド(音作りをしないで原音を忠実に鳴らすタイプ)がウケて一般にもヒットした。

【第27回】ソニーの定番モニター「MDR-CD900ST」の音はイマも通用するか? (1/2) - Phile-web はてなブックマーク - 【第27回】ソニーの定番モニター「MDR-CD900ST」の音はイマも通用するか? (1/2) - Phile-web


MDR-EX800STはそのカナル型イヤホンVerと言える。少し設計思想が違う部分は、このモデルはステージユースが想定されていること。そして、リファレンス(音決めの比較対象)はSONY乃木坂スタジオ、Studio 1のラージスピーカーになっていること。厳密にはMDR-CD900STの再現ではないらしく、これが絶妙な聞き心地に仕上がっている理由っぽい。

SONY渾身の逸品イヤフォン、MDR-EX800ST!スタッフレビュー!


さて、肝心の音について。

まず解像度が高い。聴こえなかった音が聴こえてくるし、楽器の音がダマにならずに個別に聴こえてくる。きっちりと分離されて違う場所から鳴ってきます。さすがモニターイヤホン。それだけでなく、電子音のエフェクト、アコギの音、消えていく残響の質感までかなり表現されていて、聴いていてワクワクする。歌だけでなく、本当に「音を楽しめる」感じ。

バランスはフラット。どの音域にピークがあるというわけではないので、ある意味では面白くない音です。キラキラした高音が聴けるわけでもなく、轟くような低音が聴こえるわけではない。あえて言えば中低音が強めなんだけど、ちょっと盛られてるくらいで不自然さはなく、その微妙に物足りなさが心地いい感じ。こればっかりは好みだと思うんだけど、俺はドンシャリが苦手だし、強烈な低音は聴いていて疲れてしまうんで自分には良かった。特に低音は耳じゃなくて腹で感じるものだと思うのでイヤホンにはいらん。

定位と音場という概念がヘッドホン界隈にはあって、声や楽器がどこから聴こえてくるか?それはどれだけ正確か?音の広がりはどれくらいか?というものなんだけど、残念ながら俺はそれに詳しくないので割愛。ただ、カナル型イヤホンであることを忘れるくらい耳の外から音が聴こえてくる錯覚があった。音の出どころもキッチリ分かれていて、音自体が移ろいでいく様子が聴こえてきます。


ここ最近調べたり、視聴をして思ったんだけど、ヘッドホンは一定のレベルを越えると好みの世界だと思う。いくら高くても、完全に上位互換をするような機種というものは存在しなくて。だからジプシーが存在するんだろう。あとはジプシーと言うより、使い分けを楽しむ方向にいったり。


タイトルに”ずっと使い続けられる”と書いたのは、ひとつに音源に忠実なので飽きがないこと。もっと気持ちの良い音作りをしている機種はいくらでもあるだろうけど、「もっと良い環境なら、もっと良い感じで聴けるのに!」的な気持ちに絶対ならない。「最高のイヤホン」は存在しないけど、「良いイヤホン」としてはカンペキ。後悔がない。これってけっこう重要だと思うんですよ。

ふたつめに、文字通り断線したときに対策が打てること。このイヤホンは一定以上の価格のイヤホンでは少なくないですが、ケーブルのみの交換が出来る。あと確約はないんだけど、一般向けのようにころころとモデルチェンジがされないことが想定できるので、ディスコンに怯えたり、断線してからパーツを取り寄せられなくなる心配もない。初期投資で2万かかっても、3000円ちょいでケーブルを交換できるのであれば、コスパも悪くないでしょう。


弱点としては、ケーブルが1.6mと長いことか。長すぎる…。(最近のイヤホンは長尺で120cm、短尺で60cm)

追記:慣れるとこの余裕のある長さが便利になってきました。


聴けば聴くほどクセになっていくプレーンな味付けのイヤホンです。決して安くはないですが、バカ高くもなく、入門でありつつも、耳が肥えてからも使い続けていけるモノだと思います。




*1:今となってはAmazonやいくつかの大型量販店で販売されているけれど